低名山 「富山」 標高349.5M 天皇陛下も登られた山
千葉県南房総市にある「富山(とみさん」へやってきました。
標高は349.5mといわゆる低山ですが、前評では「低名山」ということで
期待に胸を膨らませて車を走らせてきました。
この記事は2024年1月27日の登頂記録です。
南房総市が掲載している「とみさん伏姫ハイキングコース」のリンクを貼っておきます。ご参考までに。
富山 駐車場探しで大失敗
実は富山の登山口に一番近い駐車場に停めようとナビをセットしたはずなのですが
一度目に向かった先は民家の前にあるどうみても住民用の駐車場。しかもそこにいくまでが車一台通れるかどうかの道を通り着いた先が、ソレ。
3台くらいしか駐車できそうにないところだったのである意味狭き門だなと勘違い。画像が違うのですぐに気づきましたけどね。
気を取り直してナビを再セットし目的の駐車場へ。ここですでにタイムロス10分。
下の画像が市営の目的の駐車場です。(下山の時に撮ったものです)
駐車場で身支度をしてまずは登山口まで一般道を歩いていきます。
最初の目的地は「福満寺」さんです。
歩く事5分くらいですね、道路わきにこの様な標識が出ますので、
左折しましょう。
見えました、おそらくあちらが「福満寺」さんですね。
水仙の花が特産品ということでしたが、ここでも道脇に咲いていますね。
さぁ、到着です。
登山口はこちらの境内を迂回していきますがその前に参拝をしましょう。
ちなみ、書置きの御朱印も備えてあります。ご興味のある方は1枚500円です。
境内を右側へ迂回したところ登山口の入り口からパシャリ。
既に富士山が見えていますが、今日の目的の一つが内房越しに見る富士山だったのですが、何だか不意に達成してしまい今日はもういいかな……。という気持ちが少し……。なんて思いながら気を取り直して。さ、行きましょう。
登り始めは裏山のような感じのところをせっせと登りますが
いきなり勾配がきついから地味に応える。まだ足が出来ていないですよ。
少しすると、道標がでます。福満寺方面と富山方面。もちろん頂上へ向かいます。
右側に石造りの標識が、よく見ると「一合目」と書いてあります。
木が旺盛に茂っている森の中を進んでいきます。
枝ぶりがまるで歓迎のアーチのようです。えっ?
登り始めて15分くらいで「二合目」に到着
今のところ順調に進んでおります。
このあと、5分くらいで「三合目」に到着しておりますがひどいピンボケで投稿を諦めました。
整備された道にでました。
両脇に手すりもあるので安心して歩けますね。
登り始めて30分くらいで一つ目の休憩場所が現れます。
ベンチだけですが、ありがたい。
休憩場所を出発して5分
突然の急な階段と台風の爪痕生々しい木の根が行く手を阻みます。
木の根のところは右側に階段で回りますが少し幅が狭くなるのでご注意を。
気づいたら、「七合目」でしたが……。4~6合目を見落とした???
全然気が付かなかった。ここまで約50分です。
台風15号の爪痕はあちらこちらにありますね。
ごっそり根ごとえぐられたのでしょうか。自然の力は恐ろしい。
足元にご注意ください。
ちょうど、足元の悪いここからこんな風景も観れます。
くれぐれも足元にはご注意ください。
登っている時ずっと右手側の方から車のエキゾーストが聞こえてきていましたが
カメラにはイマイチ納まっていないですが、サーキットがあるのですね。
木々の間から内房を覗いています。
休憩所かと思って近づいていきましたが、どうやらここが一つ目の頂上のようです。
そう、ここ富山は「双耳峰」なのです。筑波山と同じですね。
まずは「南峰」この後ろ側に階段があり登っていくとお堂がありますが
今は台風の影響が残り倒木などがそのままに。またあまり眺望もない為登られるかはご自身の判断で。
階段を上ると、水仙の花が咲いており可愛らしい濃い黄色の花を咲かせています。
ここは「伏姫龍穴のコース」ですが、やはりあの台風の影響がのこり
崩落や倒木によりコースが荒れているため体力に自信の無い方は元来た道で往復するのがいいと思います。
小さな鐘があらわれた。
・たたく
・看板をみる
・にげる
とりあえず看板見て見ましょうか。
愛の鐘と。
今上天皇が皇太子時代に登られたと書いてあります。
「愛の音」が響くようにと……。たしかにカップルに1組遭遇したな。
そういうことだったのか。と納得したわけです。
それにしても、天皇が登られた山を、私も今登っていることに少し感動。
もう一つはボタン杉の説明ですね。
富山の見取り図です。
こちらの看板の方向に歩いて行けば「伊予ヶ岳」に向かうことができるそうです。
千葉県で唯一「岳」の字がつく山です。千葉のマッターホルンの別名を持ちます。
頂上まではまだですが八犬士終焉の地」終焉という言葉の響きが哀しい。
登山中唯一のおトイレ。
ちなみに、福満寺から登ってくるときはお寺のトイレを借りられます。
展望台も見えてきました。
いよいよ頂上ですね。
富山山頂は右手側のようです。
10:30分遂に登頂です。
富山山頂 349.5M 三角点確認
展望台からの眺めです。
鴨川や館山方面
内房越しの神奈川方面
残念なことに富士山は顔どころかその体を隠したままです。
太平洋を望みます
今上天皇が登られた記念の碑のようです。
途中で気づきましたが、こんな注意看板があります。
5人以上で乗らないようにと……。
なんかもっと居たような気がしますが……。
南房総市の街並みの様子
谷間が見て取れますね。
こちらは上級者向けのバリルートのようです。
頂上では、コーヒーを一杯沸かして飲んでおしまいです。
休憩もそこそこに、先ほどの分岐まで戻って帰りはコチラから下山です。
さっそく出迎えてくれました。
足を滑らせたらいくら低山といえど真っ逆さまにいけるやつ。
写真で見てるとイマイチわかり難いですが結構傾斜あります。
ストックはかえって邪魔だから仕舞った方がいいと思いました。
骨付き肉みたいな階段を下ります。
階段の先端、土無いからね。
歩くところ30cmないくらい。
体制崩したら一撃。しっかりとロープにつかまりましょう。
高さ2~3mくらいの高低差を丸太を削った階段で降ります。
アスレチック感が楽しい。
地滑りの痕ですね。
ここも肌面をみると落石ありそうな感じなので通過するときはお気を付けください。
もはや、道とは呼べないところを次々に通過していきますよ。
ここも滑りながら傾斜を降りますが、ロープにちゃんとつかまりましょう。
15分くらいアスレチックを楽しむと突然終わりを告げられます。
アスファルト舗装路が終焉の印です。
ちなみに路肩に落石がありますので十分に注意してお進みください。
今回3つ目の目的地である「伏姫龍穴」です。
南総里見八犬伝の舞台となった場所です。楽しみです。
下山してから約40分で下山完了です。
結構、舗装路歩きが長かったですね。
ちょうどお昼くらいです。
立派な門構えです。
伏姫龍穴の解説板です。なんかこれ見てるだけだと結構また登る?
って、やっぱり。
階段長いな。舗装路歩きで足にきているのでこの階段の見た目はしんどい。
伏姫が舞ったとされる舞台
龍穴の入り口
龍穴の写真を撮ったのですが、何度とってもブレてしまい。
上手くいかないので掲載はやめました。
この先が頂上にあった、バリルートに繋がる経路です。
見るからに藪です。
おツカレ山でした。
始めの駐車場に戻ってきました。
12:31 完全下山完了です。合計(休憩含め)3時間55分の道程でした。
低山でありながら、見どころのある登りごたえのあるお山でした。まさに、低名山でした。天気にも恵まれ、よい山行となりました。
帰りは近くの道の駅「富楽里 とみやま」に立寄って家族へのお土産を少しばかり買って帰りました。
その後は、内房沿いに海を眺めながらドライブを楽しみ帰途につきました。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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