茨城県つくば市にある「宝篋山(ほうきょうさん)」に登りました。
つくば市の北東部にある標高約460メートルの山です。宝篋山の周囲も山々に囲まれていてすぐ北側には「筑波山」東側には「剣ヶ峰」遠くには日光連山が控えていて頂上では360°のパノラマが楽しめます。紅葉には少し早いですが気温も下がり動きやすくなったので運動を兼ねてブラリ茨城低山の旅に行ってまいりました。2023年10月14日に登山した記録です。
宝篋山のルート
宝篋山は全部で6ルートあります。
・極楽寺コース 約3.0km
・小田城コース 約3.2km
・常願寺コース 約4.0km
・新寺コース 約3.2km
・山口コース(1) 約3.5km
・山口コース(2) 約2.0km
どのコースもほぼ同じくらいの距離です。
今回は事前に調べたところ、ちょっとした沢歩きや滝を見れるということなので「極楽寺コース」を登ってみました。
茨城県つくば市が掲載しているコースタイムでは登り約1時間45分、下り約1時間10分となっております。
今回なぜ宝篋山なのかというと、「頂上の風景がパノラマである」ということ。
筑波山より眺望がいいという噂もあり実際にこの目で見てみようということで選びました。
ではさっそく。と思いきや少しスタートが遅かったのもあるが9:00前で駐車場は満車。もう一つ駐車場もありますがそちらも満車。なんてこった。
と嘆いていたら気の良いご夫婦が手招きしてくれもう出るところだから空いたところに入れなさい。とおっしゃって頂いた。ありがたや。
無事駐車することができ支度を済ませいざ出発
さぁて、今日は極楽寺コースです。
ちなみにトイレはここ小田休憩所と頂上1段手前の2か所のみですのでご注意ください。
では、極楽寺コースへいざ 9:17スタートです。
はじめは田んぼの真ん中にある舗装された道をとぼとぼ歩いていきます。
山は見えども、麓にたどりつかず、ひたすら歩く
全体が見えてきましたここまで駐車場から徒歩4,5分といったところ
舗装されているので歩きやすいですがトレッキングシューズだとかえって疲れるのかも
金色のススキの穂が揺れていました。
すっかり秋ですね。そういえば今日の気温も23℃位なので歩きやすいです。
極楽寺公園なる案内板が出てきました。
駐車場から6分程度。公園内には東屋があり休憩できるようです。
下山したときにちょっと一息したり、スタート時の点検などに便利かもしれないですね。まだまだ休むわけにはいかないのでひたすら進みます。
ようやく登山口が見えてきました。
何やらゲートのようなものがあります。
どうやら里に下りてくるイノシシから田畑を守るためのゲートのようです。
左側の人用のゲートから入山します。
ゲートからほどなくして早速分岐があります。
左に進むと「五輪塔」右は特にイベントのないルート
「登山者のみなさんへ」これ読むの意外と好きなんですよね。
どうもはじめまして。今日はお世話になります。
ちょっと寄り道して「五輪塔」へ行ってみようと思います。
脇を流れる小川?を見ながらゆるやかな坂道を進んでいきます。
写真の腕はともかくとして、出てきました「五輪塔」数えると5つ?の石細工が積み重なっています。五輪塔とはなんぞや?ということで案内板を見て見てみました。
この石造 五輪塔は1984年につくば市指定文化財に登録されています。
鎌倉から室町時代に存在していた三村山清冷院極楽寺の跡地とされているとのこと。
さて、本コースへ戻ります。
この辺の風景みてるだけだと近所の裏山歩いているみたいな感じですけどね。
小さな砂防ダム
こちらは「慈悲の滝」落差は大体3mくらいのミニ滝ですが水が水面におちる音のさわやかさに心が洗われるようです。
慈悲の滝を過ぎると少し開けた場所にでます。
ずっと木々の下を歩いてきたので太陽の光が心地よいです。
まわりはシダ類や篠竹などが生い茂っています。
至るところにこのようなミニ滝があります。
山登りというよりは沢歩きのような場所が多くあるのがこの極楽寺コースの楽しいところですかね。
どこかからの転載みたいな写真ですが、自前です。
なんだか古めかしい仕上がりになってますね。ここで沢を丸太橋で渡ります。
小さな小さな川を渡りながら森の奥へ奥へと進んでいきます。
まだまだ先は長そうです。
こちらは「白滝」ここの横手を登り更に上へ上へあがっていきます。
ちょうどこの辺りが頂上までの経路の中間くらいになります。
滝の手前の開けたところには2人掛けベンチが2つ設置してあるので小休憩にちょうどいいですね。
少し引いて撮った写真
白滝の上に上がったところ
木の根や、石などで歩きにくい事と沢の水で湿っていて滑りやすくなっているのでご注意。
極楽寺コースと小田城コースへの分岐部分の写真を撮り忘れていますが
極楽寺コースは右へ曲がって進みます。右です。
右に分岐して5分ほど登ったあたりにベンチが2つ設置してあります。
写真では見切れていますが、左側にあります。
いよいよ山頂まで残り1kmくらいになりました。さてもう少しですね。
ここからは少し勾配がきつくなります。
頂上までの踏ん張りどころです。
ここの足元は木の根があり、傾斜がきつい、段差をなくしてフラットな坂道(これ意外にキツイ)とぜひこの場所でしっかり足を溜めてから登ってください。途中はあまり立ち止まるところもありません。
先ほどの勾配を登りきると分岐が現れます。
「富士岩」は左に曲がっていきます。
そのまま登っていきたい方はまっすぐ進みます。個人的には左に行った方がラクだった気がします。
富士山に似た大岩で「富士岩」というらしいです。
確かに言われてみれば。この位置から見てるとそのサイズ感は感じられませんけど
岩のそばまで行くと結構大きいく感じます。
2m50cmくらいはあると思います。岩の隙間に入れるかとチャレンジしようかと思いましたが余計な事をしてレスキューを呼びたくないので諦めました。というか中年太りでよくチャレンジしようと思ったなと。
大岩を抜けて休憩所を発見
ここはテーブルとベンチがセットで置いてありますのでゆっくり休むこともできます。
A-5ポイント ここからは頂上方面(左)へ一択ですね。
まだまだ紅葉には程遠いですね。
足元の緑と葉の落ちた木々の感じに空の青が清々しいです
前の紳士のあとについて最後の一踏ん張りいきましょう。
宝篋城 空堀跡とあります。
はるか昔の城跡でしょうか。
人工物も見え始めて来たのでいよいよピークでしょうか。
これが最後の階段ならいいのですが……。
鳥居が出てきました。忍性像もあるのでここがピークで間違いないでしょう。
ようやく拝めました。
10:46 登頂いたしました。序盤はほぼ沢歩きのようにマイナスイオンに癒されながらの行程でしたのでさほど疲れは感じず登れました。低山と侮っていましたが、登りごたえのあるお山でした。
頂上からの風景、北側を望む
中央に見えているのは 紫峰 筑波山です。ご存知双耳峰、男体山と女体山からなる山です。
筑波山の左側更に奥に見えているのは男体山をはじめとした日光連山でしょうか。
もしかしたら赤城山まで写っているのかも知れません。
南側は霞ケ浦を一望できます。少しスモッグが出ていてはっきりとしませんが
西側は天気が良ければ東京のビル群が見えます。
小さくですがスカイツリーも見えますよ。
帰りも同じルートで下山しようと考えていましたがマップを見ていると「常願寺コース」から下ればもう一つ「尖浅間山」を登頂して下山できそうなので急遽ルート変更
極楽寺コースとは違い登山道が一人通るのがやっとな道ですね。
20分くらい歩いたところでもう一つの頂上へ到達「尖浅間山頂」です。
そのあとは写真を撮る余裕もなく、ひたすら斜面を下りてきました。
そろそろ、麓まで来ているはずなのでこの標識が最後(最初)なのかもと期待を込めて近づいていきます。
どうやら、ここが登り初めのようです。
ようやく下山です。
下りてきましたね。人里の風景です。
振り返れば先ほど登った山の姿がそこにあります。
イノシシゲートも。
さっきまで確かにあの上にいました
特に意味は無いけれどよくある構図の真似です
民家が見えて来たのでそろそろ駐車場も近いのか
駐車場脇に咲いていたコスモス
ということで無事に下山してまいりました。
12:56下山完了
今回は極楽寺コースを登り常願寺コースで下山しましたが、他のコースもまだまだ楽しめると思います。登山道自体は有志の方々によってキレイに整備されており非常に歩きやすいです。
沢歩きも楽しめたりと何度足を運んでもその都度新しい発見がありそうです。
紅葉の季節に山の色づきを見ながら登るのもまた楽しそうです。
非常に魅力いっぱいの宝篋山ぜひ皆様も足を運んでみてはいかがですか。
最後までお付き合いいただきありがとうございます。
筑波山付近で活動するときに私も使用しているペーパーの地図です。
カラー刷りで見やすくひとつ持っていると何かの時に安心です。
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